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トーントン()は、アメリカ合衆国のマサチューセッツ州にある都市で、ブリストル郡の郡庁所在地。グレーター・トーントン地域の中核都市である。 ボストンの南64km、ロードアイランド州プロビデンスの東29km、フォールリバーの北16km、プリマスの西40kmに位置する。市内を蛇行して流れるトーントン川を16kmほど下ればマウントホープ湾に出る。工場が多く立地することから「工場町」といわれる。 2010年の国勢調査で、総人口は5万5874人。現在の市長はトマス・ホイ・ジュニアである。 1637年にプリマス植民地によって建設された、アメリカ最初期の町のひとつ。白人の到来以前、ネイティブ・アメリカンはこの地をコハネット (Cohannet) と呼んだ。19世紀初頭以来、リード・アンド・バートン、F・B・ロジャーズ、プール・シルバーなどが高品質の銀製品を産したことで「銀のまち」としても知られる。 1914年から、毎年12月に市がトーントン緑地で大規模なライトアップを行うようになったため、「クリスマスのまち」ともあだ名された。 かつて、トーントンは近隣のノートン、イーストン、マンスフィールド、ダイトン、レイナム、バークリーなどの町々を内包していた。いまもアソネットのトーントン・ヒルにその名残が見られる。 == 歴史 == イングランドの開拓団が建設し、1639年9月3日に町制が施行された。地名は入植者の大半がサマセットのトーントンの出であったことにちなむ。1640年まで、この辺りはコハネット (Cohannet) と呼ばれていた。 トーントンの地はイギリスの開拓者らがネイティブ・アメリカンのワンパノアグから獲得したものである。フィリップ王戦争や独立戦争では幾度か戦場になった。1864年5月11日に市制施行された。 19世紀になるとリード・アンド・バートンやF・B・ロジャーズ、プール・シルバーなど、多くの銀細工工房が出現し「銀のまち」として知られ始めた。辺りの沼沢から採れる泥鉄鉱を利用した製鉄も栄えた。鉄からはストーブ(ウィアー・ストーブ商会/グレンウッド)、鋲(フィールド・タック商会)、機械類がつくられた。この時代に成功した会社にウィリアム・メイソンが立ち上げ、織機から蒸気機関車まで幅広く手がけたメイソン機械製作所がある。1849年には市内でトーントン蒸気機関製作所が創業した。 軽工業では繊維工場がいくつか興ったほか、フェルト製品やれんがを産した。 また同時期、トーントンは内陸部の農村の穀物をトーントン川の水運に委ねる積み出し港になった。鉄道の出現もトーントンをその地勢から交通の要衝に押し上げた。 1897年、市は低迷していたトーントン・エレクトリック・ライティング・カンパニーを買収して公営の電気事業体、トーントン市電力プラント (TMLP) を設立した。同プラントは現在トーントン、バークリー、レイナムの全域とダイトン、レイクビル、ブリッジウォーターの各一部に3万4000の顧客を持つ。経営は市民から選出される行政委員会の3委員が執り行う。 市街北方のマイルズ・スタンディッシュ工業団地は、国立気象局が地域天気予報事務局を設けるほか、大企業も何社か進出している。 2005年10月には市街で一週間に約230ミリの大雨が降り、郊外のホイッテントン・ポンド・ダムの決壊が危ぶまれた。2000人以上の市民が避難し、当時のロバート・ヌネス市長は非常事態宣言を発令。ダムが決壊した場合、ミル川の氾濫でダウンタウンが2メートル浸水するとの試算が出された。これをうけて、州のミット・ロムニー知事(当時)はワシントンD.C.に危険性の高い全米のダムの即時調査を要請した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トーントン (マサチューセッツ州)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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